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お知らせ

お知らせ

2023.11.06
11月のハガキ1枚分のメッセージ
ルカによる福音書22章24節

「また、使徒たちの間に、自分たちのうちでだれがいちばん偉いだろうか、という議論も起こった。」

 使徒というのは主イエス・キリストの弟子の中でも特に選ばれた12人の弟子たちです。主イエスに一番近く、それだけに主イエスの教えをよく聞いているはずの人たちです。その12人が互いに言ったのです。自分たちの中で誰が一番偉いだろうか、というわけです。序列です。お互いの間の上下、優劣関係です。主イエスは、この世には確かに序列はあり、王が民を支配し、民の上に権力を振るうものがいるとおっしゃいました。しかし、あなた方の間ではそうであってはならないと言われました。主イエスは仕える者になりなさいとおっしゃいました。上に立って権威を振り回して人を動かすのではなく、仕える者です。主イエスがおっしゃる「仕える」ということは、人の命令を何でも「はい、はい」と聞いて、言いなりになって、従ってやるということでしょうか。そうではないことは、主イエスの歩みを見るとわかります。決して人の言いなりではありませんでした。しっかりご自分の考えと意思をお持ちでした。その考えと意思を自分が人の上に立って人を使うために用いたのではなく、人が生きることのために用いられたのです。人が本当に生きるためなら、時には主張し、時には従わない、ということがあるのです。それが仕えることなのです。
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